第588回定期演奏会
2019 5.14〈火〉 19:00 サントリーホール
《第10代常任指揮者就任披露演奏会》
指揮=セバスティアン・ヴァイグレ
立派なブルックナーだった。
読響を最後に聞いた記憶は、学生のころまで遡る。
初めてみたいなもんだ。
だから、この先は、おそらく、今夜の演奏に、というより、読響、というオーケストラに対する感想が主になると思う。
◆金管、立派。
ブロンズの、黄金色の響き。強奏でも、丸い。
これは、N響を凌駕する。
◆ティンパニがグルーブしている。
前半の打楽器群はどしゃめしゃうるさいだけだったが、後半ブルックナーのティンパニは、演奏に風格をあたえていた。
◆弦。
当方は弦には、点が辛い。
1stVnは、音が硬い、とくに高音域、という印象が当初あったが、ブルックナーの終楽章では、スケルツォでがしがし肩慣らししたせいか、ふくよかさがでてきた、ように感じた。
今回だけではなんともいえません。
日本のオーケストラで普通に安心してこういうブルックナーが聴ける、というのは、やはりよい時代になった、というべきか。
こんどは都響をのぞいてみるつもり。大野以外の棒のとき。